これでも大学職員のブログ

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専任職員は不要。とある大学図書館の場合。

今回は「江戸川大学」を取り上げさせていただきました。


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大学での専任職員の数って、減少傾向にあるところが多いと思います。 うちも。。
派遣・業務委託等の比率が増えてきていると思います。


今回は、思い切った策を投じたところを紹介。 (ちょっと古い記事ですが。。)


江戸川大学」です。

http://www.edogawa-u.ac.jp/press/073.html
6月19日(土)、江戸川大学では図書館運営の業務委託を開始します。
 (略)
江戸川大学では、大学の使命でもある教育・研究にもっとも関連の深い図書館を完全にすべて紀伊国屋書店に業務委託することとしました。つまり図書館内に専任職員が一人もいなくなるのです。



おおお! 専任ゼロとは思い切ったことをしたものです。


こういう事情って内々で済ませがちですが、ニュースとして公開しちゃうのもすごい。
(新生メンバーの写真付きです)


背景について書かれています。


これまでの専任職員による図書館運営では、定期異動などにより真の図書館専門家が育つ余裕がない、日々の業務に追われ満足いく利用者サービスが実施できないというジレンマが常に存在していました。
また専任職員が多くいればいるほど目標とする価値観も多様化し、全体のプロセスがぼやけて仕事がやりにくくなるという問題もありました。


これって、情報センター等他の部署にも言えることでもありますね。


で、どうなるかというと。。


・延長開館を実施します。
・ホームページを利用した利用者サービスの拡充(予約や発注依頼、利用履歴確認など)を実施します。
・外部データベースやツール類の契約数を増やします。
・図書・雑誌の発注から配架までの時間を短縮します。
   等々


いいことずくめじゃん。


※かつて司書として採用された職員がいたとしたら、その人はちょっとやるせないかも。。



これに関する報告書を見つけました。
CAUAの会誌より。(2010年3月発行)

http://www.ctc-g.co.jp/~caua/viewpoint/vol10/11.pdf
概要:
江戸川大学総合情報図書館は平成16年6月より、現場に専任職員が一人もいない全面業務委託図書館がスタートしている。
業務委託への経緯、委託概況などの事例を報告し、図書館におけるアウトソーシングの現状及び可能性と、そこから浮かび上がる課題や今後の方向性について所見を述べる。



なんかサクセスストーリーのように書かれています。 この人が進めたのかな。


最後の一文など、職員の高年齢化が進む大学に対しての警告かも。。 以下です。


今回の委託化で図書館として変わった点として平均年齢の大幅な低下があります。極端な若返りを図ったとも言えます。
これは、我々が仕様策定の段階において感じていた、社会変化が乏しかった時代に重視されてきた経験主義や体験主義に基づく図書館運営方針から脱却しようという思いが強く影響しています。


最後に。こんなのもありました。
丸善ライブラリーニュースより。(第11号 平成22(2010)年8月25日発行)

http://www.maruzen.co.jp/business/edu/lib_news/pdf/library_news162_12-13.pdf


専任職員に求められているものは「仕事を動かす、図書館を動かす」だそうです。


他の大学でも“専任ゼロ”って部署があったりするのかな。




もはや「専任でなければ出来ない仕事がある」なんて考えは通用しなくなってきているのであります。



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